私が執筆した本の価格について


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誤解している人もいるようなので書いておきます。

私が執筆した本は、価格が低めに設定されていますが、決して手抜きではないですし、専門性に欠けているわけでもありません。

本というのは、出版社が企画を立案する段階で大まかな価格設定を行い、その後に著者(私)のところに執筆依頼が来ます。

企画の主旨を考慮しながら構成案を作成するのですが、途中で「これも入れた方がよいかも……」というアイデアが出てきます。編集者に相談すると、たいていは「入れるとよいですね」となり、入れることになるわけです。

たとえば、『Google Workspace完全マニュアル』(1,650円税込)は、当初、管理ツールの解説は入れない予定でした。

構成を考えているときに、「はじめて管理ツールに入った人はどこを設定すればよいかわからないだろう」と思い、重要な設定をピックアップして掲載することにしました。

自分で何度も検証しながら、時間をかけて執筆したものです。

第2版が出版された頃には、ネットにも使い方が掲載されてきたので「ネットで調べれば出てくる」とレビューに書かれてしまいましたが、いま見ても1,650円は安いと思うくらい良くまとまっていると思います。

『今すぐ使えるかんたんWordPressやさしい入門[6.x対応版]』(¥1,760 税込)

こちらも当初は、フルサイト編集対応でない本を出す予定でした。

同じような本がすでに出ているので、私の方から最新のテーマで出したらどうかと提案しました。

以前のテーマなら1,760円が妥当ですが、最新なので2,000円以上の価値はあると思います。

『LINE完全マニュアル』(¥1,650 税込)

公式アカウントを入れたらどうかと提案しました。当初はLINEの一般的な使い方の本の予定でした。

他にもありますが、そんな感じです。

印税は本の価格に基づいてパーセントで計算されるため、本の定価が高いほど受け取る印税も増えます。

いま校正待ちの本は、ページ数を増やすかどうか聞かれましたが、最終的にページ数を増やさないことに決めました。増やすと本の価格も上がり、ターゲットとするユーザー層にとって1,700円の価格設定が重く感じられる可能性があると判断したからです。できるだけ多くの人に手に取ってもらい、役立ててもらうことを優先したかったので。

最近、価格が安いものに厳しい評価が付く傾向がありますが、価格が安いからといって質が劣っているわけではありません。これは本に限ったことではないのですが、私の場合は上記のような背景があるので、ご理解いただければと思って書いてみました。


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