今年スマホデビューした89歳の私の伯母、LINEのやり取りが上手になってきました。
以前は伯母との連絡手段は電話でしたが、高齢者によくある”長話”になりがちで、同じ内容の話が延々と続き、仕事が忙しい時に電話をかけるのを躊躇することもあったのです。
ですが、LINEに変えてからは手軽に連絡が取れるようになり、とても便利になりました。
キーボードでの文字入力は一切できず、音声入力のみ。
少しおかしな文章でも、言いたいことは伝わってきます。
私がやってあげたことは、
1.LINEアプリをインストール
京セラの「あんしんスマホ KY-51B」を使っています。
Androidなので「Playストア」でLINEアプリをインストールしました。
2.LINEアカウントの作成
LINEアカウントを作成する際に、「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」はオフです。後で変更することも可能。
3.友だち登録
親族のみ登録しました。
4.プロフィール画像の設定
私がLINEでお花の写真を送って、その写真をプロフィールに設定しました。
5.メッセージのフォントサイズの変更
ホーム画面右上の「歯車」ボタン→「トーク」→「フォントサイズ」→「特大」を選択。これでメッセージの文字が大きくなります。
6.メッセージの読み方を指導
画面下部の「トーク」をタップした画面だけを使うように言いました。
ニュースやVOOMの画面は教えていません。
はじめはメッセージを読むだけです。それでも「既読」が付くと「読んでくれたんだ」とわかるので、お礼を伝える時などに役立ちます。
ある時、「トーク」画面上部にある広告をタップしてしまい、「画面がおかしくなった!」と焦って電話をかけてきたときがあったので、ここはタップしないようにと言いました。シニアの方は注意ですね。
7.音声入力のやり方を指導
メッセージの読み方に慣れてもらって、しばらくしてから送り方を説明しました。
手入力は難しいので音声入力です。メッセージボックスをタップし、キーボードの「マイク」アイコンをタップして話しかけ、送信ボタン(横向き三角)をタップ。メッセージボックスの右にも「マイク」アイコンがありますが、録音して声を送る機能なので、キーボードの「マイク」アイコンをタップです。間違えやすいですよね……
伯母は昔、民謡を習っていたので、今でもはっきりとした声を持っています。だから声を拾いやすいのかもしれません。スマホの機種にもよると思いますが、今後さらに音声入力の精度がよくなって、声がこもりがちな高齢者にも役立つとよいですね。
8.送信方法を指導
入力したメッセージを送信するには「送信」ボタンをタップするだけなのですが、私たちからすると簡単な操作でも、高齢者にとってはなかなか難しかったりします。押しているつもりでも、別の所を押してしまうんです。「青の三角を押して」と、何度も試してもらって、今は上手にできるようになりました。
「なぜ1回で押せないんだろう」と観察していたら、爪を立てているときがありました。それで、スマホ用のタッチペンを買ってあげたんです。ペンなら押すことができました。ですが、めんどくさいようで使っていません。
その後
スマホに変えた直後は「やっぱりガラケーがいい」と言っていたこともありましたが、私の従兄弟や子供も友だち登録して、たまにLINEするようになり、少しずつ楽しさを感じていたようです。
最近では、ますます活き活きとしてきました。89歳という年齢もあり、いろいろと教えようとしても理解できず、やる気を失ってしまうと思うんです。だから、必要最小限のことだけにしています。スマホという文明機器の、ほんの一部の機能を使うだけで十分です。それだけでも、”時代に取り残された”という感覚から解放され、生きがいを見出しているのだと思います。
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